能登半島地震調査(2024年1月20日〜22日)

2024年1月20日から22日にかけて、CS-Tokyo業務執行理事の福田と理事団体である東京都生活協同組合連合会の職員、東京ボランティア・市民活動センター職員、また、東京都職員と能登半島地震の被災地調査に伺いました。

道路は、崖崩れで片側一車線のみの通行箇所や地震によってアスファルトが割れてガタガタになっている箇所が多く見受けられました。こうした状況から時間帯によっては渋滞が長くなるようです(私たちが通った時は渋滞はありませんでした)。

輪島市中心地区の建物はほとんどの建物に何かしらの被害がある状況でした。また全壊判定になると思われる建物も多く見受けられました。倒れた建物が道を塞ぎ、車が通れない箇所も多くありました。

東京都が対口支援で避難所運営をしている「輪島市ふれあい健康センター」を訪問し、東京都職員、また、避難されている方にお話を伺いました。1月21日時点で避難者は200名弱、600人以上が避難していた当初と比べると避難者数が減ってきているとのことでした。被災された方は「被災してから1回もお風呂に入っていない」「やることがないから見えないけど新聞を読むふりしている」と話をしていました。

また、支援者からの紹介で、避難所になっている輪島市立河井小学校にも立ち寄りました。学校の体育館が避難所になっており、ボランティア団体が避難所運営のサポートを行っていました。隣の校舎は大きく損傷しており、ここでの学校再会は厳しい印象を受けました。

輪島市役所2階のNPO連携スペースに、CS-Tokyoの理事団体のピースボート災害支援センター(PBV)が事務所を構えており、情報交換をしました。市内避難所運営の環境改善や炊き出し調整等の状況を伺いました。その後、輪島市社会福祉協議会にもより地域の要配慮者の皆さんの状況(多くの方が広域避難されている状況)を聞きました。

輪島市門前町へ移動し、CS-Tokyo理事団体のシャンティ国際ボランティア会(SVA)が拠点を構える「禅の里交流館」を訪問。SVAが行う輪島市での炊き出し調整や今後の取り組み方針について情報交換を行いました。

七尾市に後方拠点を構え、奥能登の支援を行っている災害NGO結の前原さんを訪ねました。前原さんは奥能登地域を走り回りニーズを把握、個人的なネットワークで物資を集めて毎日必要なところに必要な物資を届けていました。

CS-Tokyo理事団体の全国災害ボランティア支援団体ネットワーク(JVOAD)を訪問しました。JVOADは県庁に事務所を構え、内閣府や石川県等との広域調整を実施。また、市民活動団体にスターリンクの貸出などの支援を実施していました。

その他、石川県社会福祉協議会にも立ち寄り、情報交換を行いました。


本調査を踏まえ、CS-Tokyoでは、会員団体と連携を図りながら、東京都や東京ボランティア・市民活動センターとともに能登半島地震の被災者支援活動の検討を続けていきます。また、東京都が提供した都営住宅を含め、東京に避難されている方への支援も並行して検討していきます。